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　SUPER GTを主催するGTアソシエイションは10月24昼間の場合間、SUPER GT最終戦が行われたツインリンクもてぎで記者会見を開催した。会見にはGTA 代表取締役の坂東正明氏が出席し、10月上旬に同サーキットで行われたタイヤ試験で公開したザイテック製KERSを搭載したホンダのNSXについての見解や、英AUTOSPORT誌Web版が報じたSUPER GTの車両規定のDTMに、ザイテック製KERSを搭載し走行。KERSの導入が“構想”から“現実”へと変わりつつある。





　ホンダの車にのみ搭載されたことについて坂東氏は、「もともとGTAとしては指定共通部気品として2012年からKERSをやりたいという意向をメーカー間の話し合いの場で提案していた。全メーカーに対して協力をお願いしたところホンダさんが手を上げてくれたため、今回の試験になった」と述べ、あくまでGTA主導の試験であり、それにホンダが手を結ぶ形であるということを強調した。さらに、11月にとっくに1度試験を計画していることを明らかにし、「前回のもてぎ試験では、メディアの皆さんに対するお披露目という意風味もあったので公開でやったが、次回の試験は非公開に入るだろう」と語った。





●環境界を前面に押し出したいGTA


　このザイテック製KERSが指定共通部気品に入るのかに関して板東氏は、「交渉するべきことは少なくない。3メーカーそれぞれの思惑もあり、指定共通部気品にするには場合間がかかる」と述べ、現場合点では2012年からGT500クラスに参加する3メーカーが合意し、導入できる視界は立っていない。





　よく知られているように、SUPER GT500クラスのレギュレーションは、トヨタ、昼間の場合間産、ホンダの3社が話し合って決められており、3社それぞれの利害が一致しなければ新しい規則を入れるのは五月蝿いと考えられている。GTAの試験に協力しているホンダがこのシステム導入に関して異論がないことは間相違ないとして、トヨタ、昼間の場合間産がその話に乗れるかどうかがピントになってくる。





　KERSは、エネルギー回生装置であるため、市販ハイブリッド車にも同様の働きをするものが積まれている。メーカーにとって、KERSをモータースポーツで利用することに大きな意風味があることは言うまでもないが、トヨタのように市販ハイブリッド車でノウハウ的に先行しているメーカーにとって、他社製のKERSを自社のレーシングカーに搭載してレースするというのはブランド好みの上でどうなのかという議論は当たり前あるだろう。板東氏は何が“3メーカーそれぞれの思惑”であるかについて語らなかったが、おそらくその辺りが異常に入るのだと思われる。





　GTAにとってKERSを入れる有益は、エコや環境界への取り組みが問われる社会情勢の中にあって、モータースポーツとして縁がないではないという好みを打ち出せることにある。実際、GTAはツインリンクもてぎで開催したSUPER GTの最終戦において、トヨタ、昼間の場合間産、ホンダの協力を得、グランドスタンド裏で燃料電池自動車の陳列を行った。





　また、土曜昼間の場合間の予選昼間の場合間にはキッズウォークで燃料電池自動車の試乗経験走行を行うなど、環境界面への取り組みを強入れいる。「モータースポーツにとってもエコは大事。モータースポーツの認知度を上げていくためにも、環境界面への心遣いを行っていく不可欠がある」と言い、メーカー関係者の理解を求入れいる。KERS搭載車の試験が公開されたのは、ホンダ以世間の2メーカーに対してアピールする狙いがあると考えると分かりやすいのではないだろうか。





　なお、板東氏は「GT300クラスに関しては今のところKERS導入を考えていない」と言い、現場合点ではGT500クラスのみの導入であるようだ。





■2013年からの前倒しはやぶさかではない


　英AUTOSPORT誌Web版が報じた、SUPER GTとDTMの共通車両規定が、当初夢とされてきた2015年から2013年に前倒しで行われることに入るという報道に関しては「一部昼間の場合間本側にも2013年から導入してほしいという動向があることは認識している。現在JAFのノウハウ部会などで2015年からノウハウ規定を共通化できるかどうか話し合いを継続しているが、それがまとまり、さらに2013年から前倒しが可能であると合意できるなら、前倒しすることもやぶさかではない」と述べ、前倒しすることもあり得るという姿勢を明らかにした。





　継続して板東氏は、「車両規定を共通化するのはよいことだが、それと同場合にモータースポーツを各社の営業戦略の中にどう組み込んでいくのかが重要だ」と指摘した。





　実際、ヨーロッパではモータースポーツを各社がマーケティング活動の一環としてうまいく利用している。例えば、DTMでは自動車メーカーが自社の顧客を招待する場として利用しており、その結果として多くの観客動員数を記録している現状がある。そしてその顧客の前で勝利を挙げることで、結果として自動車の売り上げにつながるなどの好循環がある。昼間の場合間本にもそうした“動員”のシステムは存在しているが、主にディーラーの関係者やその自宅族などで、顧客を真っ直ぐサーキットに招待するなどの例はあまり多くないのが現状だ。





　同じことはスポンサーにも言える。現在SUPER GTのスポンサーになっているのは、主に自動車関連産業の企業だ。今後自動車関連企業以世間のスポンサーを引きつける意風味でも、観客動員を増やしたり、SUPER GTそのものの値打ちを上げていったりすることが、GTAのみならず参加する自動車メーカーにも求められることに入る。おそらく、板東氏の発言のバックには、そうしたことになおさら自動車メーカーがまめになってほしいという思いがあるのだろう。





■JAF Grand Prixについて


　坂東代表は、11月12昼間の場合間～14昼間の場合間の3昼間の場合間間にわたって富士速度ウェイで行われる「JAF Grand Prix SUPER GT %26 Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」についても触れ、開催までに各類の本職モーションイベントを行うことを明らかにした。





　この中で板東氏は御殿場で行われるイベントで、公道をSUPER GTカーでデモンストレーション走行させたい意向であることを明らかにし「現在関係各所と調整を継続している。いくつかの異常があり、まだ実現できる視界が立っていないのだが、ぜひ未来を担う坊主供達にSUPER GTカーの音を聞かせてあげたい」と熱く語り、関係各所に対して引き続き働きかけをしていきたいと述べた。





　確かに公道を走らせるのは道路交通法上の異常もあり絶対に容易なことではないのは事実で、特に地元の警察との調整は五月蝿いと言われている。





　この会見後の10月28昼間の場合間、静岡県駿東郡小山町で11月4昼間の場合間に開催される「小山町幼児防火?交通安全パレード」へのSUPER GTマシンの参加が公表されたが、現場合点では“手押し”でのパレード参加となっている。








【Car Watch,笠原一輝】