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プジョーRCZ、五感に響くデザイン至上主義
プジョーから初の合コンクトスポーツクーペ、RCZが発売された。大気の層の“波”を感じさせるような特有のデザイン“ダブル バブルルーフ”を搭載したエキセントリックな新型。2007年のフランクフルトショーでコンセプトカーとして公表されて以来、エンスージアストたちの話題となっていたモデルだ。軽井沢での試乗会で、その個性的なスタイルと世界観を風味わってみた。
【拡大画像や他の画像:さまざまな角度から見詰めたプジョーRCZ】
RCZは静止しているときでも、うねるような“風”を感じる。大気の層のみずみずしい“波”を感じる。第一面からリアにかけてアーチを描く、“ダブル バブルルーフ”と呼ばれる2つのコブが連入るガラスウィンドウは、眼差しを奪うと同場合に単独の世界観をアピールする。デザイン至上主義を感じさせる、スポーツクーペである。
革新的なデザインモチーフだが、実はかつて1960年代のザガート製アルファロメオにも採用されていたという。どこか女性の身体を好みさせるデザインは、当場合のイタリアモダンのスタイルをも彷彿させるグラマラスな造形だ。
しかしこの形は、前面投影面積を低減して空力性能を高め、スポーツカーとして車高を抑えながらも乗員のヘッドクリアランスを確保する、という確かな役割を果たすために設計されている。
無料し、ガラス材料でこの滑らかなメロディー面を作り出すには、高度なノウハウが求められるという。モックアップまでは、ルーフ、リアともポリカーボネート製で軽量に作られていたが、市販での量販には適さないためガラス製に変更された。またオプションで、ブラックカーボンルーフを採用したパッケージも準備されている。
一方、フロントフェイスはプジョーらしい印象。遠くからでも一目でプジョーと分かる大きなライオンのロゴ、切れ風味のいいヘッ割り知ってト、大きく口を開けたグリルがアグレッシブに誘惑する。プジョーファンを惹きつける、アイコニックなデザインになっている。革新と伝統がうまいにブレンドされた均衡感覚といえる。なおRCZは、オーストリアのマグナで生産され、2011年には1万7000台の販売を夢にしているという。
今回の新型RCZは、右丿ブの6速ATと、左丿ブの6速MTが準備されており、ともに1.6リットルエンジンだ。今回試乗したのは6速ATのほうだが、308譲りのスマートな初物が楽しめた。
308CCより45ミリアイポイントが低く設計されているため、よりスポーティに感じられる。けれど気合いをめてて走るというよりは、肩の力を抜いてリラックスしながら走るという感覚だ。恋人を隣に乗せて、ゆったり走るというのもいいかもしれない。レザーのような柔らかいさの新材料「プジョー テクノテップ」を採用したダッシュボードや、ナッパレザーのシートは、良質な心地よさを誘う。
なおさらスポーティな初物を好むなら、6速MTがある。こちらは新エンジン「EP6CD」を搭載し、最良出力は200パワー。これにはエンジン音を共鳴、増幅させる“サウンドシステム”も搭載されている。視覚的なだけじゃなく、感触的、聴覚的にもエモーショナルな仕掛けが施されたRCZ、その単独の世界観を楽しんでみたい。【東ミチヨ,エキサイトイズム】
●RCZ
6速AT、399万円
6速MT、423万円
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