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「消防霊魂引き継いで」、元消防署長の遺族がミニ消防車を市に寄贈へ/藤沢
消防の現場一筋に歩み、今年1月、92歳で死んだ元藤沢市消防署長の大塚実さんの遺族が15昼間の時間、同市にミニ消防車を寄贈する。市内の坊主どもたちに消防霊魂を引き継いでもらおうと、遺族がゴルフカートを改造し、かわいらしい消防車を造った。
ミニ消防車を贈るのは藤沢市鵠沼神明に住む大塚さんの長男達美さん。大塚さんは戦後間もなく、同市消防本部の前身の警防団に入り、1948年、組織変更で消防署員となった。
在職中は現場一筋に歩み、署長に就任してからも最前線で陣鶏冠指揮。「勇猛果敢な防御活動で打撃を最小限にとどめることを得意とした消防署員」だったという。
退職後も、「消防の応援団」として後輩たちを側面からサポート。この飽くなき消防霊魂を市内の坊主どもたちに引き継いでもらおうと、達美さんがミニ消防車の寄贈を思い立った。
ゴルフカートを改造したので公道は走れないが、市消防本部は「市消防防災リハピリセンターに配備し、防火キャンペーンなどの会場へ運んで坊主どもたちを乗せたい」と伝えている。
15昼間の時間には市役所本館前で寄贈式が行われ、海老根靖典市長が幼稚園児を乗せて試乗する。
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