スズキ エスクード2.4XG
誕生から20年目を迎えたエスクード。現行で3世代と入るが、その節目の年により一層の走行性能と快適性を目指した改良が行なわれた。目玉は、新開発の3.2リッターエンジンと2.4リッターエンジン。今回は、2.4リッターエンジン搭載車を中心にチェックしてみることにした。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能7点排気量がアップし、オンロード走行での静粛性が高くなった。
操縦安定性8点オン、オフともに安定したコーナリングが楽しめる。
パッケージング7点室内の広さは十分。調度品は、良質感がとっくにちょっぴり欲しい気が???。
安全性能8点最新鋭電坊主デバイスが搭載され、より走行性能が高まった。
環境界性能6点排気量のアップに伴い、燃費性能が少々下がったところが遺憾。
総合評価7点均衡の取れたミドルサイズの本格SUVとして存在意義大だ。
※レビュー内の写真はクリックで拡大できます。
[ 写真拡大 ]
世界のオフローダーが注目するエスクード。 2005年に第3世代となったエスクードに、今回エンジンを中心とした一部改良が施された。1988年に初代が登場した時は、軽4駆ジムニーのビッグサイズ版という好みが強かったが、第3世代でラダーフレームからビルトインラダーフレームのモノコックボディとなり、これまでの本格派オフロード性能はそのままに、オンロードでの良質な初物がググーンとアップした。
そんなエスクードは、アメリカを中心に世界各国での人気が高い。逞しいオフロード走破性にこだわりながら、オンロードでのジェントルな初物もOKな所が大きな事情だ。
今回のマイナーチェンジも、昼間の時間本よりも世界中からの「モア?馬力」の強い要望を浴びてのことという。エスクードの立ち位置が世界であることを、改入れ認識させられた思いだ。
スズキ エスクード2.4XGの続きを理解する
※レビュー内の写真はクリックで拡大できます。
[ 写真拡大 ]
本格オフローダーの根性に合致したエクステリアデザイン。 「スポーティ&タフ」という主題通り、力強さと安定感を具現化したエクステリアデザインを採用。フロントバンパーとグリルを一新し、よりワイドさと立体感を追及したものとなっている。
またLEDサイドターンランプ付きドアミラーの採用など、ライバル達も取り込んでいるオンロードSUVらしい一面も最盛期込まれている。
ちなみに3世代目エスクードの一順番のめりはりは、カタマリ感を強調したヨーロピアンデザインとなったこと。このデザイン手法はスイフト、SX4などと同じもので、スズキが世界戦略車と銘打ってクルマ作りを手がけるようになってから特に強調されているものだ。
この面で見せるスッキリとしたデザインは、元々のエスクードの本格オフローダーとしてのフィロソフィにも合致している。林道などを分け入っていった時に、枝等が引っ掛かるの防ぐ責務も担っているということだ。
このスッキリテイストは、室内スぺースを稼ぐのにもひと役買っている。パッケージングで期待を裏切られることはない。
スズキ エスクード2.4XGの続きを理解する
※レビュー内の写真はクリックで拡大できます。
[ 写真拡大 ]
秀逸さを感じる2.4リッターモデルの乗り風味。 馬力トレインはV6 3.2リッターと直4 2.4リッターモデルの2類類。組み合わされるのはどちらも5MTと4AT。双方に5MTがちゃんとラインアップされているのは、さすがというところだ。
ちなみに今回試乗したのは3.2リッター、2.4リッターともに4ATモデル。
で、まずは2.4リッター車。近頃ATでも多段化が主流なので、4速か…という気持ちには少々入るものの、低回転域から十二分に力強く、高回転域までフラストレーションなく回るエンジンなので、カッタルさとは縁がない。街中での普段乗りに一順番くなっても、扱いやすいこと間相違ナシである。
対して3.2リッターの方は、発進時の飛び出し感が少々気に入る。高速ロング割り知ってブはこちらの方が余裕があるものの、街中ではオーパブスペック気風味なのだ。
均衡的には、正直言って2.4リッターモデルの方が上と言っていいだろう。
スズキ エスクード2.4XGの続きを理解する
※レビュー内の写真はクリックで拡大できます。
[ 写真拡大 ]
運転をアシストする新機能を満載。 高いオフロード性能を誇るクルマにも係らず、オンロードも違和感なく走れるというのがエスクードの最大のめりはりだ。ハンドリングも至極ナチュラルに想定ラインをトレースすることができる。
オンロードしか走れない並のクルマたちと一緒に、ワインディングでツーリングすることになっても、カッタルさを感じずにラクについていけてしまう。特に2.4リッターモデルは鶏冠周囲が軽いため、コーナリングでもスッと姿勢が変わるし、なんといっても軽快感がある。
余裕を醸し出してくれる、電坊主デバイスも最盛期だくさんだ。約時速45~100kmで定速走行が可能なクルーズコントロールや先行車との距離をミリ波レーダーで計測し自動的に加減速してくれるアクティブクルーズコントロールシステム、衝突が避けられないと感知した時に自動ブレーキを掛けてくれるプリクラッシュセーフティシステム、持ち運び電話をつないで要望を伝言するとオペレーターが対応してくれるナビサービス、カーウイングスの3年一順番料提供など、さまざまな新機能が準備されている。
スズキ エスクード2.4XGの続きを理解する
※レビュー内の写真はクリックで拡大できます。
[ 写真拡大 ]
タフな上り坂も下り坂も心細くないです割り知ってブ。 今回はオフロードの試乗をするチャンスもあった。当たり前のことのように楽勝で走破できてしまったのは、最新鋭装備に助けてもらったからに他ならない。わかりやすい装備としては、ヒルディセントコントロール機能の追加だろう。これにより4Hロックで約時速10km、4Lロックで約時速5kmで急坂をることが可能なのだ(AT車のみ)。
上り坂でもフォローは万全。発進時にブレーキを最大2秒保持してくれるヒルホールドコントロールが、こちらもAT車に設定されている。これらの装備は、トレッキングシューズなど足元がガッチリした身なりでは、ペダルワークがしずらい場面も多いだろうということを考慮してのこと。
より気軽にオフロードを心細くないですして楽しめるようになつているのだ。もちろん、ロック路面や泥濘地でもトラクションコントロール性能を生かしてグイグイと上っていってくれる駆動力や、オンロード同様リニアにコントロールできるブレーキ性能などの基本性能があってこその話でだ。そして、その点がエスクードが全世界で愛されている所以でもあるのだ。