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ポルシェ パナメーラ


911を連想させるフォルムの、4ドア・グランツーリスモ「パナメーラ」。ドライバーとして、そして後席の乗員としても、その卓越した乗り味を楽しめるポルシェの意欲作だ。








評価

評価項目について





  • 動力性能8点スポーツカーの“速さ”とサルーンの“上質さ”を両立。

    操縦安定性8点圧巻の高速安定性とポルシェ車ならではのダイナミズム。

    パッケージング7点「変わったカタチ」に見えるのは911のDNA。

    安全性能10点「意のままに走れる」のは、最高の安全性能のおかげ。

    環境性能7点アイドルストップ・システムの採用は“本気”の現われ。

    総合評価8点世界のメーカーに与えるインパクトは特大級。










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    現実のものとなったポルシェ長年の夢。

     後席にもゆったり座れる4人乗りのスポーツカー。それは、45年以上の歴史の持ち主である911の開発初期からの「ポルシェの夢」であったという。
     となれば、911、ボクスター/ケイマン、そしてカイエンに続く“第4のレンジ”と紹介をされるパナメーラは、まさしくそんな夢を実現させたモデルだ。
     奇しくも、パナメーラが世界デビューした2009年9月19日は、911の設計者であるブッツィー・ポルシェの父親であり、自らもその前身である356の設計を行なったフェリー・ポルシェの生誕100周年という記念の日。パナメーラがそんな“メモリアル・イヤー”でのデビューとなったのはもちろん偶然と言えば偶然であろうが、ポルシェ社がこのモデルを「4シーター・スポーツカーに憧れを抱き続けたフェリーに捧げる」とコメントするのも、決して誇張に過ぎるというわけではないの。
     全長およそ5m、全幅も1.9mという堂々たるサイズのこの4ドア・グランツーリスモは、当初は8気筒エンジン・モデルのみの展開。後に6気筒モデルとハイブリッド・バージョンが追加設定をされる。



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    独特のパーソナル感を醸し出すパッケージング。

     前出のような全長×全幅に対し、全高は「わずかに」1.4mと少々。加えて、4枚ドアを備えながらファストバックのプロポーションで、ボディ・リアエンドには大型のゲートを供えるというパナメーラは、これまで他に例を見ない独特のパッケージングとスタイリングの持ち主だ。
     そんなユニークなパナメーラのデザインだが、じっくり眺めるうちに、いずれの部分も「911に敬意を表して生み出されたデザイン要素」によって構築をされている事に気付かされる事になる。
     パナメーラのパッケージングの個性は、キャビン空間でも色濃く主張されている。中でも、後席に腰を下ろした際の“個室感覚”は他のどのようなモデルでも味わった事のないものだ。高く、幅広のコンソールとスリムなハイバック型のフロント・シートバック、そして高いベルトラインがそうした強いプライベート感覚を演出する。
     ドライバーだけではなく、乗る人全員がまずはその居住性で強い個性を味わえるというのも、パナメーラの特徴のひとつなのだ。



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    アイドリング・ストップ機能を全車に標準装備。

     パナメーラ搭載の4.8リッター8気筒エンジンは、「S」、「4S」グレードに積まれる自然吸気ユニットも、「ターボ」グレードに積まれるツインターボ付きユニットも、予想通りにパワフルだ。
     ただ、時速0→100km加速タイムが、「ターボ」でわずかに4.2秒(!)、「S」や「4S」でも軽く5秒台という、超一級スポーツカーレベルの速さを実現しているのは、アルミニウムやマグネシウムなどを贅沢に用いた軽量“ハイブリッド・ボディ”の貢献も大きい。
     そんな心臓と組み合わされるデュアル・クラッチ・トランスミッション“PDK”の仕上がりは、まさに「MTとトルコンATの良いとこ取り」というフレーズがピタリと来る。滑らかなシフト動作とダイレクト感溢れるアクセルレスポンスを見事に両立しているのだ。
     また、パナメーラの全車にアイドリング・ストップ装置が標準装備される。「いつの間にかエンジンが止まり、いつのまにか再始動をしている」といった作動のプロセスは、このモデルを高級4ドア・サルーンと見た場合でも、不自然さは一切ない。



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    ポルシェのクルマであることを心の底から実感。

     パナメーラの足回りは、「ターボ」にエア・サスペンション、それ以外にメカニカル・タイプを標準設定している。
     ただし、今回のテスト車は、「ターボ」以外にもオプションのエア・サスペンションを装着。また、「ターボ」のテスト車には、アクティブ・スタビライザー“PDCC”がオプション装着されていた。
     「S」と「4S」が19インチ、「ターボ」は20インチと、それぞれ標準よりも1インチ増し径のシューズを履いた各テスト車だが、そのいずれもが後席に招かれても文句の付けようのない快適性を実現していた事にまず感心。
     中でも、20インチ・シューズ+“PDCC”で武装をした「ターボ」のフットワークのポテンシャルはやはり並外れたもの。「是非ともサーキットに持ち込んでみたい」と思わせるのだから、やはりこれは生粋のポルシェ車なのだ。
     ちなみに、ドイツでの国際試乗会ゆえに試す事の出来た時速200km近いゾーンでの走りでは、強力なダウンフォースも実感。リアウインドー下から現れるアクティブ・スポイラーは、決してエンターテインメント性に富んだアクセサリーなどではないのである。



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    表裏一体の関係を持つパナメーラと911。

     「多額の負債を抱え」などという枕詞と共に、一時はフォルクスワーゲンとの関係が取り沙汰されたポルシェだが、実は自動車ビジネスの分野では、しっかりと黒字を維持し続けている。
     そんな事実は、911に加えてボクスターをリリース、さらにはカイエンやケイマンといったブランニュー・モデルを加えて来たこれまでの戦略が、いずれも“的を射る”ものであった事を示している。
     一方で、カイエンに続いてパナメーラがデビューとなり、このブランドがいよいよ“スポーツカー専業メーカー”とは呼べなくなる事に一抹の寂しさを感じる古くからのファンも居るかも知れない。
     しかし、ポルシェというブランドの中核にあるのは「ボクスター/ケイマンでもカイエンでもなく、あくまで911」というのがこのメーカーの揺るがないスタンス。そして実はこのパナメーラも、そうしたこのブランドのフィロソフィをさらに強固なものにすべく誕生した1台というわけだ。
     パナメーラの成功は、いずれはさらに魅力的な911の誕生へと“還元”をされる・・・ボクにはそんなシナリオが見えるように思う。














    テーマ :
    ジャンル : 車・バイク

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