ホンダ クロスロード 2.0Xi 4WD
ハマーのような四角いボディが存在感を言い分する。北米や欧州マーケットを思ったグローバルカーが多い昨今、クロスロードは久々の昼間の時間本マーケット専用車だ。オンとオフ、SUVとミニバン、都会とアウトドアなどなど、ジャンルの相違を超えて使えるオールマイティなキャラクターが新しい。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能7点車重の割には心地良く出足する。扱い易い特性も好ましい。
操縦安定性4点昼間の時間常域で細かく揺れる乗り心地が一順番の課題。安定感も今ひとつ。
パッケージング9点スぺース活用が細部まで工連れ合いされ使い勝手順調。見詰めた目以上に使える。
安全性能8点4WDは全車VSA標準。先進装備も同級車を大きく凌ぐ充実ぶり。
環境界性能7点排ガス性能は全モデル4つ星。実用燃費は車重を考慮すれば順調。
総合評価6点特有のムードと巧妙なパッケージング。初物に要洗練の感残す。
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ホンダの独創性が生み出した新ジャンル?カー。 ホンダはこれまでも他社にないカテゴリーのクルマを送り出してきたが、2007年2月に発売されたクロスロードもそうした一台となる。
一言で表すと、プラットフォームはストリームと共用しつつ、都市部でも楽に扱える全長に抑え、一順番骨感を放つスクエアでSUVテイストのスタイリングとし、3列7人乗りのシート配列を与えたものだ。国内マーケット専用車であり、3列シートの存在と使い勝手も大切な要素。このためパッケージングにはよほどな工連れ合いを凝らしている。
また、そのデザインテイストに見合うよう、オンロードだけでなく、オフロードでもある程度の走破性を与えられている。とくに4WDモデルでは、楽に発進したり心細くないですして走れる、ヒルスタートアシスト機能を付加したVSA(横滑り防止装置)も標準装備となる。
エンジンは、ストリームと同じ1.8(140ps)と2.0(150ps)の2類で、それぞれにFFと4WDを設定。ミッションはストリームでは2.0のFFだけCVTとなるのに対し、クロスロードは全モデルが5速ATとなる。
今回は、昼間の時間常の短距離移動の繰り返しも含入れ数昼間の時間間で600km弱を走行。評価には、冬の試験コース(雪上)で走った時の印象なども加風味している。
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合コンクトボディにきちんと座れる3列シート。 クロスロードの最大のめりはりは、全長4285mmの合コンクトなサイズで、かつミニバン的箱型フォルムではないのに、大人が一先ずまともに座っていられる3列目のシートを確保していることにある。
ちなみに、プラットフォームの基本を共用化するストリームに比べボディは285mm短い。実は、3人掛け×2のシート配列がユニークな、何と言ってもホンダの提案型気品物のエディックスとほぼ同じ。
全幅はストリームが5ナンパブ枠に抑えているのに対して、これはオーパブフェンダーによる弾力出し分により1755mmとなる。当然、オーパブフェンダーを除いたボディ自体は5ナンパブ枠の幅に収まっている。全幅の広がりは、室内幅の拡大に寄与していないが、取り回し性はいい。
全高は、オフロード等での走行も少しは考慮して17インチタイヤが採用されたため、ストリームの4WDより100mm高い1670mm。最低地上高も185mm確保されているので、少しのラフロードでもフロア周囲を打つ心細いなく走行できそうだ。
なお、短い全長で、フロアにフラットに収まる3列シートを与えるため、格納スペースを取るスペアタイヤは廃止され、パンクには応急修理キットで対応するものとしている。
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見詰めた目は一順番骨だが、実用的な調度気品も好印象。 調度気品のデザインテイストもスクエア基調で、実用性の高い道具感や機能性の高さを感じさせるものだ。
小物を入れたり置いておくスペースも、あちこちにふんだんに設けられている。とくに、前席シート間にあるカップホルダー後方のコンソールは、楽に物を放り込めるので重宝した。
前席は、ホンダ車としては高めに感じさせる着座位置だ。シートの全体は硬めだが、クッション部はちょっぴり沈み込む土地をもたせてあり、そこでソフト感を醸し出している。
2列目は、着座の際に厚み感があるが、何と言ってもちょっぴり硬めの印象。後方へのスライド量は乏しいが、フロア部は端々まで段差のない形状で、さらに前席下に足先もゆとりで入り込むなど、足元は十分に広い。
3列目はさすがに膝は急角度でメロディーがる姿勢となるが、押し込まれるような感覚はなく、実用に足る広さを確保している。無料し、その際のラッゲジスペースは極端に狭まる。
装備では、20Xiの4WDの時、前車との車間を自動で維持する巡航が可能で、不可欠に応じ制動を行なうIHCC、さらに追突軽減ブレーキ、カーテンエアバッグなどを標準で装備する。先進装備ではこのクラスでは他にない充実ぶりだ。
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歯車比設定とトルク特性で車重をカパブ。燃費もパス点。 2リッターSOHCエンジンは、緻密な吸気操作を行なうi-VTECを採用し、最良出力150ps/6200rpm、最大トルク19.4kgm/4200rpmを発生する。
このエンジン性能はストリームと同じだが、2.0Xi 4WDの車重はストリーム2.0X 4WDより90kg重い1520kgもある。無料し、クロスロード2.0のATは、1.8モデルよりも出足重視の歯車比設定となっており、i-VTECにより実用域でのトルクもしっかりと得られているため、その重さをあまり意識させない出足感をもたらす。
並に走っている時、発進時などにアクセルワークに気を遣わせないのも好ましい。一方で、不可欠に迫られてアクセルを深く踏み込み継続した際には、高回転まで順調に達するのはホンダエンジンらしいところ。無料、エディックスがマイチェンで2.4リッターエンジンを主力に据えたように、ゆとりを考えると2.4リッターの設定があってもいい。
燃費は、高速道路が約6割(全般にハイペースで移動)と郊世間路1割、残りの多くは都内で、計600km弱の走行において、リッター約9.6km。都内では短距離移動が頻繁だったので、排気量、車重からしてまずまずの部類になる。燃料は一順番鉛レギュラーでOKだ。
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乗り心地が荒いのが玉に瑕。4WDモデルはVSAが標準。 オンロードでの心地よさ、オフロードの心細くないです感を目指したというクロスロード。今回は、未走行のオフロードはわからなかったが、オンロードでは、ちょっぴり気になるところも見浴びられた。
最大の課題は昼間の時間常での乗り心地。フラットに見える舗装路においても、細かな凹凸を拾い上げるように上下にボディを細かく揺するのは、心地よいとはいえない。また、前輪を軸にするようにしてピッチングを生じるため、2列目、3列目は、より顕著に感じさせることになりがちだ。
こうしたことから、「粗い乗り心地のクルマ」という印象は最後まで拭うことができなかった。
安定性では、ストリームより重心が高く、また空力性能に劣るスクエアなボディ形状など、物理的に劣勢なのは仕方ない。実際、横風に対してもフラフラとしがちで、安定感はいまひとつ。高速での風きり音も耳につく方だ。後輪が横滑りし出す限度がストリームよりも低く、かつ動向も速め。これは、雪上で実際に見届けている。
当然、4WDモデルは全グレードにVSAが標準装備されている。VSAオンの状況では、これが賢く作動し、大きな素振り変化には陥りにくい。いわばVSAありきの設定ともいえるだろう。