ミニ ミニ クーパー S
BMW製になって2世代目と入る新型ミニ。デザインは全然変わっていないように思えるが、実はルーフ以世の中は全面変更。エンジンはBMW製に換装され、ミッションも6MT/6ATが採用された。今回は直噴ターボ+6MTのクーパーSをメインに、天然吸気+6ATのクーパーにも試乗した。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能8点ターボエンジンに変更。ナチュラルフィールで扱いやすくなった。
操縦安定性8点上気品にはなったもののゴーカートフィーリングはファン!の一言。
パッケージング6点後席に若干余裕ができたものの、室内スぺースは相変わらずタイト。
安全性能9点ブレーキアシストやヒルアシスト採用。エアバッグエリアも拡大。
環境界性能7点直噴エンジンを新開発し、運動性能だけでなく燃費も向上。
総合評価8点改善も悪くも「BMWが送り出すミニ」に相応しいクルマになった。
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流行りの車中イルミを採用。スポーツテイストも増量。 全長がクーパーで50mm、クーパーSでは60mmほど長くなり、ボンネットも歩行者保護の観点から敷地によって20~60mm膨らみ、ラジエーターグリルが2分割となり、ターンランプがヘッドランプ組み込み式となってボンネットを開けた場合もライトが残るようになった…。
こう言われても、ミニオーナーしかわからないのでは?という変更ポイントだが、リアも少々丸みを帯びて量が多くて感が出ているし、リアコンビランプも大型化されるなど、全体的にちょっと肩が張った力強いデザインになっている。
先代のキュートさ一辺倒の好みから、よりスポーティさが増したムードなのだ。調度気品も丸モチーフのデザインアイコンはそのままだが、ちょっと未来系にシフト。パッと見では、さらに大きくなった速度メーターばかりが目を惹くが、トグルスイッチがセンタークラスターとルーフ付近の2箇所に分けられたり、小物を置くスペースが増やされたりと、機能性や使い勝手の向上が図られているのだ。
また、5色に色が変化する室内イルミネーションのカラーライティングシステムなども投入され、世の中の流行りを取りめててさらにイマドキに進化したといった内容である。
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新開発の直噴ターボは馬力アップしながら燃費向上。 キープコンセプトのデザインとはウラハラに、大幅変更が行なわれたのが馬力トレイン系。エンジンはすべて新開発となり、スーパーチャージャーは直噴ツインスクロールターボに変更された。最良出力は170psから175ps、最大トルクは220Nmから240Nmとアップした上で、燃費もリッター12.0kmから14.4kmへと向上しているのが近頃のエンジンといった感じだ。
ちなみにこのエンジン、プジョー207に搭載されているものとベースは同じ。開発の主導権を握っていたのはBMWで、設計図や調達部気品は同一で、組み立て工場は分けられている。トランスミッションはゲトラグ製のMTとアイシン製のAT。ATは207と同じだが、MTはというと、207はプジョー内製を採用するなど差別化が図られている。
さて、MTはシフトフィーリングの向上が図られて、より心地良く素早いシフトが可能になり、スポーツ割り知ってビングをいっそう背景アップしてくれるのだが、実は面白いのがAT。いかにもシフトしているように、シフト衝撃を演出してくれと要求を付けたんだとか。同じATを搭載するVW車と比較すると、確かに若干シフト衝撃が感じられる。この辺りもミニらしい風味と言えそうだ。
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ヒルアシストを採用。柔らかいで上気品な乗り心地に進化。 妙に突っ張っていた先代のクーパーSと比較すると、この新型はずいぶんと上気品な乗り心地になった。スポーツサスペンションが装備されているが、先代のクーパーに近い感覚のスポーティさを残した風風情といったところに落ち着いている。オンザ線路感覚のゴーカート?フィーリングをうまいく残しつつ、柔らかいさを加風味したといった感じなのだ。
言うまでもなく、かなりの低回転域からジワリと過給が始まり、油断しているとターボかどうかわからないほど天然なフィーリングのエンジンと合発言させて、ワインディングなどに持ち込んでも目一杯振り回して楽しめる。さらには、路面の悪い街中でも突き上げが緩和され、さらに坂道発進で下がらないヒルアシスト機能などと合わせ昼間の場合間常的に使いやすくなった。
無料し、ブレーキアシストのフィーリングだけは少々早めに効き過ぎるきらいがある。しかし、全体的には昼間の場合間常をファンな非昼間の場合間常に変換するというコンセプトのミニには、よりピッタリのフィーリングになったと言えるだろう。また、馬力ステアリングが油圧式から電動油圧式となり、車庫めて場合の据え切りフィーリングが軽くなったのも特に女性には嬉しいところである。
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天然吸気のクーパー+6ATの組み合わせもイケてる。 クーパーはエンジン出力向上の余裕分が素直に感じられ、さらにATと組み合わされることによって、速度の上がり方が今までとは数段相違に感じられる。いっぱいいっぱい感がなくなり、より早く適切な速度コントロールができるようになったので、街中や高速での合流など、びりな場面でも使いやすくなったのだ。
シフト衝撃を演出したというATも嫌風味はないレベル。先代のCVTと比べても、その出来映えは月と鼈。ハンドリングはゴーカート感覚一辺倒だったキビキビ感が若干落ち着きを見せ、上気品になったものの、まだまだスポーティと言えるが、乗り心地はグッと変わった。
凸凹乗り越し場合のガツンとした突き上げがなくなり、ずいぶんと良質感の増したマイルドなものになったのだ。これには形式は同じものの、トレーリングアームをアルミ化することによって6kgの軽量化に成功したことが効いている表情。バネ下重量が軽くなったことで、ゴーカートフィーリングな乗り風味はそのままに、乗り心地の良さを両立できたというワケだ。
完全にBMWのクルマになってしまったのが少々淋しい気もするが、これも場合代の流れなのだろう。