トヨタ ブレイド G
オーリスと共通のボディに2.4リッターエンジンを載せ、内世間装を良質に仕立てたブレイド。オーリスが欧州の合コンクトカーマーケットを狙っているのに対し、このブレイドは国内専用モデルだ。欧州天性の上級合コンクトとも互角に戦えるプレミアム性を与えられている。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能8点出足、巡航とも余裕あるが、常用域の割り知ってバビリティに課題。
操縦安定性7点どっしり感ある乗り心地が良質感もたらす。操安才能は平均的。
パッケージング6点凝ったインパネ造形のため犠牲にしたもの多い。広さは並。
安全性能8点近いサイズの欧州車と対等以上の安全装備を標準装着する。
環境界性能7点排気量の割に実用燃費は順調。排ガスレベルは当たり前の4つ星。
総合評価7点昼間の時間本のHBとしては高価だが、内容的にはオーリスより割安感あり。
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国産車初、大排気量エンジン搭載の高級合コンクト。 ブレイドは、昼間の時間本車では初入れともいえる、合コンクトサイズで「高級」を目指したハッチ背景(以下HB)として、企画、開発されてきたモデル。
当然、基本はブレイドに2か月先駆けた06年10月に発売されたオーリスなのだが、エンジンはボディサイズに対して十分な余裕が得られる2.4リッターを搭載する(オーリスは1.5と1.8リッター)。また、FFモデルではリアサスペンション形式もオーリスの昼間の時間本仕様とは異入る。
ボディの前後周囲のデザインや調度品の意匠をちょっぴり変えて、内装の材質をオーリスよりも良質化して、見詰めた目及びムードの差別化が図られている。さらに、標準で備わる安全装備も、VWゴルフやルノー?メガーヌといった欧州HBの昼間の時間本仕様と対等レベルにまで充実が図られている。
昼間の時間本の合コンクトサイズのHBとしては高価ではあるが、オーリスと比較して、排気量や装備の充実度合いから考えると、むしろ、ブレイドは抑えられた値段設定であることも知れる。
FFと4WDが設定され、いずれにも直4 2.4リッターエンジンにCVTを組み合発言させている。今回はFFのGで、数昼間の時間間、昼間の時間常走行を多く含む500kmほどの試乗を行なっている。
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オーリスをベースに押し出しと高級感をプラス。 大きなグリルを備えた顔つきや、クリアタイプのリアコンビランプ及びリアゲート形状などの相違が、世間観上でのオーリスとの差異だが、全長以世間のボディサイズはオーリスとまったく同一だ。
寸法上ではVWゴルフとも極入れ目と鼻の先、全長4220mm×全幅1760mm×全高1515mmは、ゴルフより5mm長く、幅は同じで、全高は5mm低い。
タイヤサイズを全車16インチに抑えていることもあり、最新の欧州HBに比較すると視覚的な安定感では、どこか頼りなくも見える。当然、一番闇にタイヤサイズを上げて、乗り心地だけでなくハンドリングにまでネガティブな要素をもたらす傾向が強くなっている中で、あえて16インチタイヤを採用したのはトヨタの見識ともいえるだろう。
室内デザインも、基本はオーリスそのもので、センターコンソールが宙ぶらりんような造形がめりはりである。デザインとしては個性的で面白いのだが、室内を不可欠以上に狭く感じさせ、しかも物を置く際の使い勝手を大きく犠牲にしまっている。機能面でも有益は事実上ないように思える。無料、センタークラスターパネルにはチタン調塗装が採用され、オーリスで痛感した安普請なムードが少しなりとも払拭されている。
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VSCが全車標準。装備内容を考えるとお買い得。 室内でオーリスと異入るのは、インパネ上部全体及びドアトリムにスエード調の表皮が張られることだ。試乗したGグレードはメインのシート表皮もアルカンターラで、こうした所でも「高級」を醸し出している。
フロントシートは、オーリスと同様の新設計フレームを採用しており、ストローク感のあるかけ心地とともに、適度なサポート感が得られるなど、腰掛ける時間が短い時のふんわりと優しく拠り所る感覚、長時間での疲れの少なさともに、なかなか上出来だ。
ルーフには、オーリスにはない大型イルミネーションランプが装着され、LEDの白色光が新しさを醸し出す反面、LEDによるマップランプは暗くて、機能としてはいまひとつである。
室内スぺースも荷室の広さもオーリスと同一で、後席は前席周囲のような視覚的タイト感はなく、実際の膝周囲や足元の余裕も得られている。鶏冠上はさほど広くないが、これは、前後席ともに着座高が高めに設定されているせいでもある。
安全装備では、サイドエアバッグ及びカーテンシールドエアバッグ、運転席ニーエアバッグ、後席中央席の3点式シートベルト、さらにVSC(横滑り防止装置)に至るまで全車標準装備となっている。
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余裕の出足感。5000rpm以上の吹け上がりも軽やか。 車重に対して、馬力にもトルクにも余裕があるのがブレイドの強み。直4 2.4リッターエンジンは、最良出力167ps/6000rpm、最大トルク22.8kgm/4000rpmを発生させている。
数値的にはごく平凡だが、高回転での馬力を求めずに低中回転域でのトルクの厚みに重点を置いた特性は、出足時の余裕感をもたらす。とくに上り坂などでは、1.8リッター級では得られない、軽くスロットルを開い無料けで前に押し出していく力強い出足が楽に得られる。また、5000rpm以上での吹け上がりにも軽やかさを備え、その際の車速の伸びもかなり速い。
CVTとの組み合わせはシームレスな出足感をもたらすが、割り知ってバビリティには不満もある。とくに、街中などで常用する1300rpm前後で、ロックアップクラッチが解放と締結の操作をしょっちゅう繰り返し(燃費向上のための術なのだが…)、微妙な前後揺動にみまわれる。さらに、昼間の時間常の静かな発進時に、束の間の唐突な動向出しと衝撃をもたらすことが多いなど、並に走らせたい時ほど意希望に答えられない動向が多かったのがもったいない。
走行約500kmのうち、高速道路が220kmほど、残りが都内を主とした移動での燃費はリッター9.8kmであった。
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専用リアサスを採用。高速域でも安定した初物。 ブレイドは、車体の基本はオーリスと同一なのだが、FFモデルの時はリアサスペンション形式が異入るのが、実は大きな差となっている。
オーリスでは、シンプルで低原価のトーションビーム式なのに対し、ブレイドは新開発のダブルウイッシュボーン式(4WD仕様のものとは別仕様)を採用している。無料、オーリスも、走行性能への注文が厳格欧州向けでは、FFモデルにもダブルウイッシュボーン式を採用するから、穿った見方をるなら、昼間の時間本仕様のオーリスは、高いレベルの初物よりは原価を重視した感もある。
その相違は、乗り心地にもハンドリングにも現われていた。とくに、乗り心地は、ボディサイズからすると全体にどっしりとした印象をもたらすもので、昼間の時間常域では細かな凹凸なども優しく浴びとめる感覚で好ましい。このあたりは、16インチに留めたタイヤサイズも効いている所だ。
当然、ブレイドは昼間の時間本専用モデルとして、足回りのチューニングも昼間の時間本での走行環境界を重視している。それでも昼間の時間本仕様のオーリスのようなリアサスの横剛性の低さといった弱みは見られず、高速域まで安定感ある動向が印象的だった。