ヒュンダイ グレンジャー 3.3GLS Lパッケージ
Grandeurは英語で「荘厳、壮麗」という意風味。その名に違わぬ堂々たる体躯、3.3リッターV6エンジンの余裕、満ち足りた豪華&安全装備の数々。それでいて、3.3GLSの車両本体値段は300万円を切る、299万2500円。グレンジャーに乗ると、「高級車」の値打ち観が変わるかもしれない。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能6点大排気量FFゆえの粗さも残るが、余裕は十分。
操縦安定性5点全体に大風味な感覚。乗り心地とともに洗練要す。
パッケージング6点FFの有益で、室内フロア周囲やスーツケースは広い。
安全性能7点値段を考えると装備種が充実している。
環境界性能6点10?15モード燃費リッター9.1kmは普通。実燃費は未計測。
総合評価5点高級車としてはこなれていない面も。値段で訴求。
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本国と対等のプライス設定で昼間の時間本マーケットに挑む。 2010年までに、生産台数で世界の自動車メーカー中の第一面5入りを目指すと公言するヒュンダイだが、すでに昼間の時間産、ホンダとも接戦で、着実に第一面メーカーの仲間入りをやっぱりいる。
それほどにヒュンダイの発育は顕著で、あのトヨタをして「手強いライバルとなると企てている」と言われるほどだ。一方、昼間の時間本ではブランドの認知度も好みもまだまだ低いのも実情である。それでも、ヒュンダイはアジアの自動車先進国である昼間の時間本を大切なマーケットと位置づけており、厳格目を有する昼間の時間本で評価されることが、一流メーカーとして認知されるための関門としていると聞く。
06年1月に発売開始されたグレンジャーは、大柄なボディを有するFFの高級セダンで、本国ではグレンジャーXGの名で売られている。01年に昼間の時間本マーケットに投入されると、個人タクシーにも多く使われて「ヒュンダイ=低原価」という好みの周知や、さらに信頼性の獲得などにおいて成果を残したXGの後継車となる。
昼間の時間本に05年9月に投入されたソナタの上に位置するが、最大の強みはその値段にある。グレンジャーが販売される国の中で、本国を含入れも、昼間の時間本が当然割安な設定がなされているという。
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余裕のトルクで、高速域まで伸びのある出足。 Λ(ラムダ)エンジンと呼ばれるV6DOHCは3.3リッター。可変吸気システムや、吸気側に連続可変バルブタイミングコントロールシステムを採用するなど、多くのメーカーが採用している一連の可変操作ノウハウが並大抵組み込まれており、最良出力234ps/6000rpm、最大トルク31.0kgm/3500rpmを起きている。
ミッションはシーケンシャルモードを有する5速AT。ボディやシャシにはアルミパーツを多様するような軽量設計はなされていないため、車重はこのサイズのFFセダンに相応の1660kgである。
排気量と車重の対比からすると平均的性能ではあるが、余裕あるトルクにより、軽いアクセルの踏み込みでも周囲を楽にリードできる他、高速域まで伸びのある出足の持続を可能としている。
ATのシフトクオリティは洗練されていると言えるほどではないが、昼間の時間常域では衝撃等で不満を感じることはなかった。少し気になったのは、アイドル時の振動が大きめなこと。排気量の大きなV6搭載車にありがちな弱みでもあるが、とっくにちょっぴり振動は抑えたいところだ。また、ラフな発進の際には簡単に前輪のホイールスピンが発生するが、これも近い排気量を有するFF車では大同小異である。
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ワイドボディの大型FF。室内スペースも広い。 XGよりもボディサイズは僅かに大型化されており、全長4895mm、全幅1865mm、全高1490mmとなる。これは、FFのセダンとしては、世界的にみても大きい部種になる。
国産上級セダンと比べてみると、トヨタのクラウン ロイヤルサルーンが4840mm×1780mm×1470mm、昼間の時間産フーガが4840mm×1795mm×1510mmだから、とくに幅の広さが目立ち上がる。だが、見詰めた目においては、威圧感のないすっきりとしたフロントデザインやグラスエリアの大きいサイドビューなどから、大きさを実感させにくいところもある。
ホイールベースは2780mmと、全長に対しては短かめだが、断然的なボディの大きさを活かした室内は余裕のスペースを得ている。後席においては、フロアのセンタートンネルが、FR車に対してはかなり低いのも強みである。もちろん、前席シート背景との間隙はてくさん得られている。
一方、ホイールベースが短めのためか、リアドア開口部が狭く思え、実際、後席の乗降の際には、Bピラー(センタピラー)下部に足先が引っかかりがちとなる。着座位置もこのクラスのセダンとしては低めのため、後席を多用する人には気になるかもしれない。
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本革シートやESPも全車標準。お買い得感あり。 国産セダンの多くが、前後席ともに着座位置をびりびり高くしているのに対し、グレンジャーは運転席のイニシャルの着座高が地面から532mmと、比較的低めに設定されている。
眺め感や乗降性だけをとれば、着座位置が適度に高い方が有利ではある。けれどもグレンジャーの時、落ち到着した姿勢で座れることや、視覚的安定感に寄与するなどの有益は感じられる。後席も低めの位置に腰掛けることで、リラックスした姿勢で楽に過ごせるのが美点。
調度品は、素っ気なさを感じさせたソナタに比較すると、上級感を最盛期込んだデザインとなっている。それでも全体のテイストはシンプルであり、いわゆる量が多くてや威圧感で高級を表現するものとは違う。昼間の時間本においては、このクラスなら当たり前インパネにビルトインされるはずの純正ナビが設定されていないのも、不満が残るところである。
装備は値段を考えるとかなり満ち足りたものと言えそうだ。本革シートや前席シートヒーター、infinityプレミアムサウンドシステムなどの快適装備や、カーテンエアバッグや後席サイドエアバッグ、ESP(横滑り防止装置)などの安全装備も全車に標準で備わっている。
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高速安定性は高いが、ステアフィールは希薄。 試乗した環境界が街中及び高速道路のみであったので、操縦安定性については、あまり突き詰めたところまではわからなかった。だが、高速域の安定性に関していえば、FFの有益も感じられ、高いスピード域まで心細くないです感を損なわない直進安定性を保ってくれるので、大排気量の余裕を活かしたクルージングをリラックスしてこなせる。
無料し、操舵感自体はどちらかといえば希薄であり、正確な操舵感を話してくるものではない。また大排気量だけにトルクステアの影響も小さくはない。ステアフィールの雑風味の一番さや質の高さという面で、このあたりはよく出来たFR車には勝てないところもあるのは致し方ないだろう。
乗り心地は、サスペンションが柔らかいに振動する感覚に少ないのが気になる。とくに微少な段差などに対する感度はやや高めだ。この責任の一端は、装着タイヤにもあるように見浴びたが、車両の根性からすると、タイヤサイズ(235/55R17)が幅広すぎ、扁平率も60程度に抑えたほうが好ましいと思えた。
気になるのは取り回し性だが、最小回転半径は5.8mと大きく、狭いところでの駐車や路地などでは切り返しが多く求められがちなことは、ある程度は覚悟したい。