ダイハツ ビーゴ CX 2WD
ダイハツ?ビーゴとそのOEM版トヨタ?ラッシュは、ダイハツとトヨタが企画段階からタッグを組んで開発された。デザイン、居住性、走破性、ユーティリティ、どこを奪ってもナンパブ1を目指したこの2台は、ともに発売1カ月で月販夢の4倍の受注を記録。その魅力をビーゴを中心に探ってみよう。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能6点取り立ててパワフルではないが、並に使いやすい。
操縦安定性6点この手のクルマとしては平均レベル。
パッケージング7点同サイズのライバルがいないという点ではマル。
安全性能7点アクティブセーフティ機構も最盛期だくさん。
環境界性能7点3つ星対応だが、このクラスにしては好燃費。
総合評価7点お楽々に使えるタフさがGOOD!
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取り回しのいいボディに本格4WDシステムを搭載。 しばらく大きな話題のなかった合コンクトSUVのカテゴリーに、新起爆剤が投入された。それがビーゴ。容易に言ってしまうと、テリオスの後継に当たるモデルだ。
主題は「タフ&カジュアル スポーツ?ユーティリティ?ワゴン」。要はいちばん合コンクトなクロカンタイプのSUVというワケだ。このクラスは新型車の投入も久しくないし、かつてのライバル車たちもボディサイズが大きくなってしまったりと、実情はライバル留守の独壇場なのである。
装備的には、ビルトインラダーフレーム式モノコックボディ、メカニカルセンターデフロック付きフルタイム4WDシステム、滑りやすい路面や雪道で威力を発揮するVSC、勾配のキツイ下り坂でもスイッチひとつで極低速(約5km/h)の一定スピードでじっくりと下れるダウンヒル?アシスト?コントロール(DAC)と、本格派クロカン4WD顔負けの装備がテンコ最盛期で、頼もしさは街乗り+アルファの合コンクトカーの比ではない。
さらに普段使いにも、アイポイントの高さと5ナンパブサイズ枠ボディのおかげで取り回しはよく、アウトドア気があるのタウンカーとしても便利に羽ばたいてくれる。
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使いやすさを追求したキャビン&ラゲッジ。 低床だから乗り降りしやすいとか、メチャクチャ中が広いとか、そういった目玉的な仕掛けはないのだが、オーソドックスに徹しているぶん、使いやすさが際立ち上がるパッケージングである。後席の座面や背もたれは少々短めではあるが、大人2人が十二分に乗れるし、その後席をダブルフォールディングで畳んでしまえば、755リッターの広々ラゲッジが出現する。SUVにしては開口部も低めだから、荷物の積み下ろしもしやすいし、また単純な横隔たりの背景ドアなので、非力で小柄な女性でも制御しやすいのだ。
近頃、プレミアムSUVカテゴリーでは、背中にタイヤを背負わないタイプが流行り。でもビーゴはそれに迎合せず、デザイン的にもいかにもクロカン風SUVという出で立ちが、本格派の力強さを産み出している。しかし、いくらSUVとはいっても昼間の時間常の景色は街中。それに見合うよう、ショートオーパブハングのレイアウトで、スポーティさも演出しているのだ。
調度気品も見詰めた目通り使いやすさ重視でオーソドックスだが、ノブやスイッチ、シフトレパブが大きめで、タフなムードも演出されている。
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扱いやすい1.5リッター。5MTもオススメ。 1.5リッターという合コンクトなエンジンなので、パワフル!といった感じではないが、ゆったりと馬力が立ち上がるフィーリングは、使いやすさ重視の設定。カッタルサはまったくないが、ATのレスポンスがとっくにちょっぴりよければ、追い越し出足での力強さや、乗り心地の快適さといったところで、とっくにちょっぴり余裕が加わる。
マジメなダイハツらしく、今どき珍しく5MT車も設定されているのだが、実はこの5MTがなかなかよく出来ている。この手のクルマにありがちな超ロングストロークではなく、シフトフィーリングも快適なので、オフロードで本式に使用するのならば、こっちの方が面白いかもしれないと思ってしまったほどだ。
そのオフロードでの試験は遺憾ながらできていないのだが、オンロードのどしゃぶりの雨の中での走行では、ナチュラルな出力セッティングで扱いやすかった。
無料ひとつ気になったのは、高速性能面。安定性は申し分ないのだが、90km/hを超えたあたりから、微振動が伝わってくる。ステアリングにもかなりブルブル感が伝わってくるので、このあたりは良くしてもらいたいところだ。
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ローダウンサスペンションの方が乗り心地が良い。 SUVらしくアイポイントが高めなので、見通し的にはまったく異常ナシ。それもメチャクチャ高い位置ではないので、いわゆる並のクルマから乗り換えてもさほど違和感がないくらいのちょうどいいポイントだ。
身長161.5cmの私でも、シートリフター&チルトステアリングのおかげで、ポジション的にも異常なく、Aピラーも邪悪魔にならない。シフトレパブも天然に手が着く位置にあり、見詰めた目には短いアームレストもちょうどよく肘が乗っかる格好で、リラックスした気分で割り知ってビングできる。
ステアリングの操舵力も重すぎず軽すぎず適度。ハンドリングもキビキビしすぎず、カッタルすぎず、SUVとしては適切なセッティングと言える。ライントレース性も十分だ。
無料し、乗り心地の面では、サスペンションの収束テンポが路面によって不向きことがあり、キャビンの揺すられ感が大きく、ともするとひと昔前のクロカン4WDのような動向方をする。少なくともオンロードでは、オプションのローダウンサスペンション(2WDには標準)の方がマッチングがよく、運動性能&乗り心地どちらも向上するので、使用するシチュエーションに合発言させて選びたいところだ。
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雪国での割り知ってブも快適に。寒冷地仕様も充実。 基本性能の高さが際立ち上がるビーゴだが、装備面でも見当以上の豪華さを誇っている。フロントウィンドーに付いた雪を溶かすスイッチ(ウインドシールドディアイサー)、リアフォグランプ、シートヒーターまでパックオプションとして準備されており、かなりハードなアウトドアシーンでも対応してくれる頼もしい機能が奢られているのだ。
さらに昼間の時間本初の優れモノ、「ウォッシャーヒートシステム」というアイテムもある。これは専用スイッチをオンにすると、約40秒後に60℃ほどに温められたウインドウウォッシャー液が4回噴射されるシステム(合発言させてワイパーも連動する)で、ウォッシャー液を噴射すると凍り付いてしまう寒冷地でも、難なく霜取りできてしまうくらいの威力を発揮する。また、夏場ならフロントウインドーに貼り付いた虫取りにも効果的なので、通年で使える便利アイテムである。
ちなみにこれは、ビーゴのみに準備されたオプション気品。ダイハツからOEM提供される、トヨタ?ラッシュには準備されていない。ビーゴとラッシュは、グレードによる装備内容とエンブレムを除けばまったく同じクルマだが、オプション気品は少々異なるのだ。