ダイハツ ムーヴ ラテ X(2WD)
土台はトールタイプ「軽」の一方の雄、ムーヴ。どちらかと言えば男性的なムーヴにみっちりお化粧を施したのが、このラテだ。甲斐あって見詰めた目はご覧のとおりの愛くるしいレディにとても身! そして、中身は変身前のまっとうな機能、性能をほぼそのまま引き継いでいる。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能5点軽トールワゴンのベーシックタイプとしてはまずまず。
操縦安定性6点足ソフトでロール感大きめ。乗り心地は優しい。
パッケージング7点つたないなスモールHBを凌ぐ室内スペース。小物収納の多さも便利。
安全性能6点注文性能はクリア。衝突場合の生存スぺース確保を重視。
環境界性能7点排ガス対策はムーヴより一歩前進。触媒の単独ノウハウも光る。
総合評価7点愛らしさと女性の「欲しい」が最盛期沢山。中身は至極まっとう。
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ラテの細部はムーヴより進化している。 すっかり女性主導型の軽自動車マーケットにあって、スズキのワゴンR投入から急激にマーケットが拡大したトールタイプの軽ワゴンは、比較的ユーザーの男性比率が高い。ワゴンRと熾烈なシェア紛争をしてきたダイハツの主力車類、ムーヴも同じ傾向を持っている。
ムーヴ?ラテは、そのムーヴをベースとして内世間装をガラッと変え、優しいムードに仕立てると同場合に、女性にとっての使い勝手の良さを追求した「手落ち&ミセス」のためのユーティリティワゴンだ。
基本的な成り立ちは、プラットフォームから骨組みまでムーヴと同一で、着せ替え的にガワを変えたものだが、ムーヴのモデルチェンジから2年目と鼻の先を経ていることもあって、静粛性からエンジンの排ガス対策などまで細部の進化も同場合に遂げている。
エンジンは3気筒DOHCで、58psの天然吸気と64psのターボの2類。ミッションはすべて電坊主制御4速AT。また、双方のエンジン、すべてのグレードで2WD(FF)と4WDが選べる設定となっている。また、専用ボディカラーとして、ハッピーフルーツカラーと呼ばれる新色が3色準備されている。
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静かさは軽自動車第一面クラス! 主に昼間の場合間常の足として使われる軽自動車にとっては、スポーツモデルは別とすれば、「速さ」よりは何も気を遣わずに乗れること、扱いやすいことがまず大切。
ムーヴ?ラテの3気筒天然吸気エンジンは、ベーシックエンジンながら連続可変バルブタイミング機構などにより高い性能数値を得ている。
Xの車重は820kg(2WD)で、これもムーヴの相応するグレードと同じ。発進出足はアクセルペダルの軽い踏み込みで素早く立つ。街中での発進、停止を繰り返却するような状況でも痛痒感はない。このあたりは低速域のトルクを有効に起きていることがよく知れる。ATの変速衝撃はアップ側では小さくスムースだ。出足性能はゆとりがあるものではないが、少なくとも高速道路の100km/h域までならアクセルを深く踏み込めば案世間素早い出足は可能だった。
また、遮音材をムーヴよりも増やしたということもあり、出足場合の騒音も比較的抑え込まれていた。100km/hでの巡航ならば助手席とのコミュニケ一ションはごく並に成立する。軽では当然静かだと定評のあるホンダライフと比べても、あまり遜色を感じさせない。
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背高でも高速走行に心もとないなし。 今回の試乗敷地周辺はフラットかつ直線道路がほとんどで、操縦安定性を評価するにはあまり適さなかった。なので、知り得無料けのことを報告する。
ダイハツの軽の特長は、軽の中では高い剛性を有するシャシーやボディによる安定感の高い初物。ラテもムーヴと同じくダイハツの軽用最新プラットフォームを採用する。
無料し、街乗り重視ということもあり、サスペンションのチューニングはちょっぴりソフトなものに変更されている。全高が1630mmと高いことから、足を柔らかくするとロール感が大きく入るのは止むを得ないところだが、それを別とすれば安定感は高く、高速走行でも心もとないはない。無料し、試乗車はオプションの 155/65R14(標準は145/80R13)とアルミホイールを装着していた分有利ではあるが。
また、馬力ステアリングは高速場合はどっしりと落ち到着した感覚をもたらしたが、街中ではとっくにちょっぴり軽いほうが制御が楽で好ましいようにも思われた。
乗り心地は、しっかりとしたボディのおかげで、軽のトールワゴンとしては、ボコボコといった鈍い突き上げ感は乏しい。とくに街中のスピード域では揺れも穏やかだ。
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ムーヴの高い居住性を継承した室内。 ラテは見詰めた目が全体に丸いのでムーヴよりもちょっぴり小さく感じさせるが、プラットフォームやホイールベース、基本骨組みがムーヴと同一というだけでなく、細かなボディサイズからシートの取り付け位置まで、すべてムーヴと共通だ。
即ち、実質的な居住性も全然同じだが、もともとムーヴはトールワゴンタイプの中でも第一面の広さを持っており、後席でも足元や膝周囲のゆとりは十分。また、シートのデザインや丸風味を帯びたインパネデザインなどにより、視覚的にもより明るく広く感じさせる。ちなみに前席のヒップポイントは、ニュートラル位置で640mmと、天然に腰を落とすにはちょっぴり高め。ドアは前後とも約90度まで大きく開くので、荷物の出しめても楽だ。
前席はセパレートのベンチタイプで、座面が広くてゆったりとしている。もちろんフルフラットにもできる。インパネ周囲にはあちこちにポケットや収納部があるが、どれも容量はさほど大きくない。後席周囲も前席シート背景ポケットから引き出せるように工連れ合いされたティッシュポケットやキッズポケットなど、雑然としがちな小物を収納するには事欠かない。
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先進の環境界ノウハウも投入されている。 装備類は充実しており、全車にキーレスエントリーとセキュリティシステム、UVカットガラス、電動格納式ドアミラー(4WDはヒーター付き)が標準。安全装備ではABSとブレーキアシスト、ハイマウントス第一面ランプがLに備わらないのが遺憾だが、デュアルエアバッグは全車に標準装備となっている。
環境界性能では、LとXの2WDが排ガスの4つ星認定(平成17年排出ガス基準75%低減レベル)を浴びており、燃費は平成22年度燃費基準適合だが、 これの+5%低減には達していない。ちなみにLとXの2WDでは、グリーン税制に適合しているので平成18年3月31昼間の場合間まで取得税の厚遇が浴びられる。
また、世界で唯一、触媒に使用するパラジウムに自己再生機能を持たせたインテリジェント触媒を採用。これはパラジウムの使用量を70%も減らせるという。
ターボエンジンを搭載するグレードは、RSとRSリミテッド(12月発売計画)。愛らしいデザインに見合ういかつくないエアロバンパーなどが、天然吸気モデルとの世間観の相違だ。エンジン性能はターボの威力で最大トルクが10.5kgmに増えるが、サスペンションチューニングに関しては天然吸気仕様と同一だ。