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BMW X6M


サーキットをなんなく走りぬけるX6M。こんなSUVをかつて目の当たりにしたことはない。同時発売されたX5Mともども、M社のアグレッシブな開発魂が伝わってくる一台だ。








評価

評価項目について





  • 動力性能9点欲を言えば、高回転域へのさらなる伸びが欲しい。

    操縦安定性8点安定性はすこぶる高いが、“強アンダーステア”は宿命か。

    パッケージング6点運転死角の大きさが難点で“見た目優先”の印象拭えず。

    安全性能6点“保身性”は高そうなれど、“他車攻撃性”がやや心配。

    環境性能8点「環境エンジン技術の開拓者」的役割を評価したい。

    総合評価7点これまでの各M車とは大きく異なるキャラクターの持ち主。










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    掟破りのMブランドとして登場。

     高回転・高出力型の自然吸気エンジンに、MTもしくはそれをベースとした2ペダル式トランスミッションの組み合わせる。こうした、Mブランドが構築してきた“不文律”に、敢えて反旗を翻したモデルが、X5M/X6Mだ。
     両モデルが搭載するのは、新開発のツインターボ付き4・4リッターV型8気筒エンジン+6速トルコン式ATのパワーユニット。しかもその心臓部は、1500-5650rpmという幅広いゾーンで最大トルクを発し続ける。
     そんな両モデルを、“普通のX5/X6から識別する事”はさほど難しい作業ではない。大面積の開口部を備えたフロントマスクと、4本出しのテールパイプが印象的なリアビューが、最高出力555psというモンスターパワーを誇るスーパーSUVの証という事になる。
     ちなみに今回の試乗会はX6M限定で行なわれた。従って、インプレッションはすべてX6Mであることを、あらかじめお断りしておく。



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    ユーザーターゲットを意識してのパワーユニット選択。

     BMW社、そして付きモデルを送り出すM社共に、X5/X6をSUVとは表現していない。X5は“SAV”(Sports Activity Vehicle)で、X6は“SAC”(Sports Activity Coupe)という新ジャンルのモデルと主張している。
     そんな両者のエンジンルームは、M5やM6が搭載する10気筒ユニットが搭載可能だが、前述のように低回転域から太いトルクを発するターボ付き8気筒ユニットを用いている。「こうしたモデルでは、モーターボートや馬運車を牽引するユーザーも少なくないため」、だからという。
     昨今急増中のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)ではなく、スタート時のトルク増幅効果が期待できるトルコン式ATを組み合わせたのも、同様の理由が考えられる。
     実際、4WDシステムを採用し、ある程度のラフロード走行までが視野に入るモデルに、高回転で初めてその真価を発揮する心臓を搭載するのは、マーケティング上もリスクが大きいだろう。



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    スポーツカーも驚くハイパフォーマンスの持ち主。

     およそ2.3トンの車両重量ながら、走り始めればそうした重さは全く感じない。心臓が全回転域で圧倒的なトルクを発生してくれるからだろう。
     走り出しの瞬間から十分太いトルクを感じさせ、その先のアクセルペダルの踏み込みに対しても、すこぶる自然なトルクの盛り上がり感を実現しているのだ。
     つまりは、時速0→100km加速タイムがわずかに4・7秒という1級スポーツカー並の加速力と、“SUVに相応しい低回転域での粘り腰”を、見事に実現させているということだ。
     その特筆すべき動力性能の実現には、やはりM社ならではのエンジンテクノロジーが生かされている。2基のターボは、左右バンクの排気ポートから“内側排出”された高エネルギーの排気ガスを等間隔で受け、高効率な作動を実現させているからだ。



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    サーキット走行で実証された確かなフットワーク。

     最高出力555psという怒涛のパワーを受け止めるべく、足回りに専用のセッティングが施されている。
     ベース・モデルよりも10mmローダウンされたサスペンションに、電子制御式の可変減衰力ダンパーを採用。併せて、電子制御式のアクティブスタビライザーやリアのヨー・コントロール・システムを標準装備。その成果は、試乗会で用意されたサーキットでのホットな走りで、十分に実感する事ができた。
     ステアリングのダイレクトな応答性は、“SUV”とは思えないほどで、コーナリング限界の高さやロールの小ささも同様だ。ただし、本格的にサーキットで攻め込むと、強めのアンダーステアやブレーキのフェード現象が生じる。同じMでも、M5やM6とは棲む世界が違うということだろう。
     ちなみに、このモデルはMモデル初のランフラット・タイヤを採用している。サイドウォールの補強による乗り心地の低下に採用を見送って来たM社だが、「この種のモデルでは、特には避けたい事柄」というのが、初採用に至った理由という。



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    Mブランドの新境地として注目したいX6M。

     前述のようにX6Mはランフラット・タイヤを装着する。段差の乗り越え時などに、一部ランフラット特有のシャープなショックがあるものの、全般的に快適性に問題はない。後席にゲストとして乗せられたとしても、納得が出来る水準にまとめられていた。
     そんなわけで、X6Mは「シリーズ中で、最も“上等なモデル”を手に入れたい」という人に対しても、十分推奨が出来るキャラクターの持ち主と言えるのだ。これまでの“高回転型エンジン+MTベース・トランスミッション”というパワーユニットを搭載した各Mモデルとは明らかに異なる。“全域高トルク”のエンジンや“トルコン式のAT”、そして“後席でも快適な乗り心地”などがいい例だ。
     そしてそれは、「AMG各車とも対等に戦う事の出来る初の」であるという事でもある。X6M(含X5M)は、“Mの境地”を再開拓するモデルなのである。














    テーマ :
    ジャンル : 車・バイク

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