マツダ MPV23T Lパッケージ
洗練度の高いスタイリングと高い動力性能とで人気の3代目MPVが、1月に大幅なマイナーチェンジを浴びた。どこがどれだけ変わったのか?エクステリア、調度品、そして走行性能をゆっくりと検証してみることに。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能8点爆発的な馬力はないが、マイルドで扱いやすい。
操縦安定性10点リアの追従性は見事なもの。ミニバンの分野を超えている。
パッケージング9点居住性重視の造りだが、荷室の使い勝手も悪くない。
安全性能7点後席のシートが大きいため、背景するときに死角が大きい。
環境界性能9点ターボ車ながら、低排出ガス4つ星でグリーン税制対応は見事。
総合評価9点ミニバンとして秀でたトータル均衡を有している。
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マイチェンとはいえ大きく天性変わった3代目MPV。 2006年に発売されて以来、大人がくつろげる良質なミニバンとして注目を集入れきた3代目マツダMPV。動力性能の進化と質感向上を主題としたマイナーチェンジで、ガラリとムードを変えてきた。
フロントグリルやバンパー開口部、リアハッチ部分にはクロームメッキがあしらわれており、それらがAピラーからバンパーロア開口部にかけてのラインに繋がることで、重心を低く、ワイドに見せる視覚効果を得ており、スポーティかつ躍動感のあるな顔つきに進化している。
また、上級仕様に装着されるマツダのデザイン主題である「Nagare(ながれ)」をモチーフとした18インチのアルミホイールは、以前のゴツいデザインから柔らかみのあるものに変更されている。ボディカラーはシックで落ち着きのある9色が設定され、そのうち5色が新色というこだわりよう。マイナーチェンジとはいえ、大幅な変更が施されている点からみても、このモデルに対するマツダの強い思いが伝わってくる。
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2列目シートの快適さを大幅に向上。 調度品は、以前どおりシックなブラックとベージュの2類類の内装色が準備されているが、ベージュはフロアマットが同色に変更されたことで、車中は明るく広がり感をもたせた印象に変わっている。シート表皮はブラックが厚みのあるしっかりとしたタイプであるのに対して、ベージュのシートはスエードタッチの柔らかな仕立てと入る。
さらに、今回新たに設定されたLパッケージには、ベージュの本革シートが採用されており、マツダの最良級ミニバンにふさわしい良質なムードの演出にも一役かっている。
2列目シートの快適性も見逃がせない。スーパーリラックスシート(オプション)のスライド量を後方へ80mm伸ばし、乗員の足もとに余裕を持たせている。また、これまで左側のみだった横スライド機能が、右側のシートにも追加されている。
マイナスイオンよりも清浄効果に優れているという、「nanoe」イオン発生装置の採用もセリングポイントだ。除菌?消臭?抗ウイルス効果で、車中の大気の層をクリーンに保ってくれ、女性には嬉しい機能だ。
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直噴ターボの有益をいかんなく発揮。 MPVには2.3リッターのNAエンジンと直噴ターボエンジンが準備されているが、今回試乗したのは2.3リッター直噴ターボエンジンを搭載した23TのLパッケージだ。
直噴ターボエンジンは、環境界性能と力強い動力性能を両立させることで、世界的に注目を集入れいるが、このエンジンも例世間ではない。2.3リッターながら、3.5リッターエンジン普通みの大トルクを発生する強者ながら、平成17年基準排出ガス4つ星クリア、平成22年度燃費基準15%を達成し、グリーン税制に対応している。
試乗では、1泊2昼間の時間の長距離割り知ってブを想定して、東名高速と一般道の走行で540kmの距離を走行してみたところ、実用燃費でリッター当たり8.7kmという結果となった。
気に入る走行フィールだが、直噴ということもあり、アクセルペダルの踏み足しに対してレスポンスの良い吹け上がりをみせてくれた。ターボが効き始める瞬間にありがちな姿勢の乱れを感じるようなこともなく、大排気量NAエンジンのようにジワーっと力強さが得られる感覚だ。
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熟成度の増した足回りで快適な乗り心地を実現。 今回のマイナーチェンジで当然変化が感じられるのは、足回りが熟成の域に達しているということだろう。
サスペンションの取り付け剛性が高められてたことで、ステアリング切り始めからリニアに動作し、嗅覚先がスッと素直に向きを変えていく。特にリアの動向に関しては、コーナーの出口に向けてステアリングの舵角を緩めながら、心細くないですしてアクセルを踏んでいける。姿勢をしっかりと整えてくれるのだ。また、コーナリング中に目線がぶれずに、フラットな乗り心地が得られることも嬉しい。
無料、ひとつ気に入るのは視認性の異常。後席に乗員の快適性を得るために大きなシートが採用されているため、ヘッドレストや背もたれが後方見通しを遮ってしまっているのだ。そうした意風味では、オプション設定と入るフロント、サイド、リアビューモニターを備えたナビを付けることをオススメしたい。
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改良の中風味を確実に体感できる。 今回の試乗で、足回りの改良や快適性の向上など、細かな部分の見直しが確実に成果を見せていることを実感できた。
マイナーチェンジ前に比べ、割り知ってパブはよりダイレクト感のある初物と心細くないです感を享受でき、同乗者もさら入る乗り心地の良さと快適なスぺースを手に導入することができた。隙のないミニバンになったと言えるだろう。
試乗車である23Tは、18インチのタイヤを装着しているにもかかわらず、ミニバンの分野を超えた俊敏性と乗り心地の均衡が優れていた。その点が、特に好感が持てた。
Lパッケージの高級感あふれる本革シートやスイッチひとつで開閉できる馬力リアゲートも、上級モデルとしてのもてなし感があり、多いに評価できる。ちなみにこの仕様は、先代には準備されていなかった。
すべてに好印象を持った新型MPVだが、あえて不平を述べるとすれば、燃費計がなかったことだろうか。