メルセデス?ベンツ Cクラス?ワゴンC200コンプレッサーアバンギャルド
順調な売れ行きを見せる新型Cクラス?セダン。その落成度の高さが、多くのユーザーに支持されたということだが、ワゴンも同様のことが言えるのだろうか?C200コンプレッサーアバンギャルドを中心に、その出来映えをチェックしてみた。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能8点トルクフルなエンジン特性はワゴンの使われ方に丁度。
操縦安定性9点セダンにほぼ遜色一番し。若干の落ち着き感もむしろ嬉しい。
パッケージング7点荷室の容量は十分。セダン同様、後席足元の狭さが遺憾。
安全性能10点装備、性能に不満一番し。心細くないですして選ぶことができる。
環境界性能7点スペックに圧巻は一番いが高速燃費は悪くない。
総合評価9点この内容でもセダンとの値段差は小さく買い得感は高い。
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他メーカーからの乗り換え需要が大きいCクラス?ワゴン。 昨年6月の登場以来、順調なセールスを継続し、国内販売はすでに累計1万1千台を突破しているメルセデス?ベンツCクラスだが、インポーターとしては実はまだまだ不満らしい。そこで期待をかけられているのが、新たにラインアップに加わるCクラス?ワゴンである。
先代ではCクラスの販売の約2割を占入れいたというだけに、台数の上乗せを見込めるのは当たり前だが、期待の事情はそれだけではない。実はそのユーザー層は、Cクラス?セダンの中心が40~50代なのに対して30~40代とグッと若返り、しかも他銘柄からの乗り換え比率が6割にも達するからなのだ。
もちろん我々一般ユーザーにとっても注目度は高い。スポーティな意匠のアバンギャルドを中心に据えた車類展開や、アジリティ(=俊敏性)を強調した初物によって、Cクラスに興風味を持ち始めた若いユーザー層にとっては、セダンならまだ少しは残るだろうメルセデスを手に導入することへの躊躇い、即ちカジュアルに欠けるという好みを、ステーションワゴンならば、必ず大いに薄入れくれるに相違ないからである。
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実用性を重視した新型ワゴンのリアフォルム。 圧巻はまずスタイリングだ。先代モデルがファッション性を重視してリアゲートを強く寝かせていたのに対して、新型は実用性に考慮してその角度を起こしている。
しかしながら、そのサイドビューは実用性ばかりを優先したような素っ気ないものではなく、セダン同様にシャープでスポーティなムード。せり上がったウエストラインに対してアーチ状のルーフが後方に向かってなだらかに下がっていくことで、荷室部分を合コンクトに見せているのが、デザイン上のポイント。
何と言ってもセダンと同じく、フロントフェンダー後方で立ち上がり、テールランプのところでキックアップしたキャラクターラインも躍動感の演出に一役買っている。
確かにリアゲートの角度は起こされているのだが、スタイリッシュさは絶対に損なわれていない。これなら見詰めた目に惹かれた先代ユーザーだって、乗り換えに躊躇うことは一番いだろう。
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ライバル車を圧打倒するる荷室の広さは、本格的ワゴンの証だ。 全長で40mm、全幅で30mmとわずかに大型化したボディサイズとともに、ラゲッジ容量も通常場合で先代の20リッター増しと入る450リッター。リアシートを倒したコンディションでは実に151リッター増しの1465リッターを確保している。この数値は、BMW3シリーズ?ツーリングやアウディA4アバントなど、ライバルを大幅に超える。
また単に広いだけでなく、リアシートが以前のダブルフォールディング式から背景レストを前に打倒するだけで折り畳み可能となったことも目をひくポイント。容量を求めるならばダブルフォールディング式に分があるが、こちらの方が扱いは簡単で、特に片手に荷物など抱えている場合には絶対重宝する。
ライフスタイルを演出するための小道具としてではなく、実際に人や荷物を満載して使おうというユーザーにもアピールする、本格的なワゴンに仕上がっているのだ。
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スーパーチャージャーでゆとりの初物を実現。 ラインアップは基本的にセダンに準じるが、V型6気筒3リッターユニットを搭載するC300だけはステーションワゴンには準備されず、エンジンはC250のV型6気筒2.5リッターと、C200コンプレッサーの直列4気筒1.8リッタースーパーチャージャーの2本立てと入る。中でも売れ筋と目されるのが、C200コンプレッサー?アバンギャルドで、これが今回の試乗車だ。
車重はセダンに比べて約60kg増加しているが、動力性能は、ほとんど遜色一番い。ゼロ発進の際など、アクセルを踏み込んでから実際にクルマが動向出すまでのほんの束の間に重さを感じるような気もするが、相違はその程度。初物出してしまえば低速域から過給効果を発揮するスーパーチャージャーのおかげで実用的なトルクが発揮され、1名乗車ではもちろん3名乗車でも非力を感じることは一番かった。
エンジンフィールの良質さでもV型6気筒の方が勝るが、人や荷物を積み込んで街中や一般道で使用するのが殆どならば、むしろまめにこちらを選びたいほどだ。
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ワゴンであることを忘れてしまう、セダンライクな乗り心地。 一般的にセダンとステーションワゴンでは、車重とボディ剛性の差から乗り風味に相違が生じる。このCクラス?ワゴンもその例世間ではないのだが、しかしその差はごくごく小さなものでしかない。
まず乗り心地。ステーションワゴンの方が、何と言っても若干硬めだ。ボディ後半部の重量増に合発言させて、また重量物を積み込むことに考慮してリアのサスペンションを硬めにしているからである。
ハンドリングも、リアの重さを感じさせる。また、走行中に後方から侵入する雑音も若干大きく感じられた。セダンと違ってリアシートの後ろに隔壁が一番いワゴンだけに、これはある程度は避けられないものと言える。但し、これ1台だけ乗って硬い、重い、あるいはうるさいと感じさせるようなものではない。
スタイリング、使い勝手、初物などの全ての要素が、どれも高い次原因成立されている。このクラスのワゴンを検討している人だけでなく、セダン狙いの人も一見の値打ちアリの1台である。