スズキ パレットTS
センターピラーレス%26スライドドアのタントに負けじと、後席両側スライドドアで登場した新型パレット。やっぱり、ダイハツ独壇場のビッグサイズ軽ワゴンマーケットを切り崩すことができるだろうか?その実力の程を、洞察することにしよう。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能7点NAは正直非力。Mターボは不可欠にして十分といったところ。
操縦安定性8点新開発の背後足がちゃんと粘り、背の高さからくる心もとないはない。
パッケージング10点軽マルチワゴン最大の室内高と両側スライドドアで利便性大。
安全性能9点サイドエアバッグをほぼすべてのグレードに標準装備。
環境界性能7点両エンジンともに納得できる低燃費と排ガス性能。
総合評価9点基本の使いやすさに立ち返ったパッケージングに好感。
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乗り降りがとってもベンリな後席両側スライドドア。 近年ビッグサイズ軽マルチワゴンと言えば、ダイハツタントの独壇場だった。そこにチャレンジャーとして参入したのが、スズキ?パレットだ。
「なおさら大きなワゴンRが欲しい」というユーザーの声に応えての参戦である。もちろん、ライバルであるタントの順調な販売にも大きく触発されている。
注目はボンネット型軽で初入れ、後席両側スライドドアを採用したパッケージングだ。昨今、並車のミニバンでは、両側スライドドアは当然である。
そこで気に入るのが、タントの左側Bピラーレスのスライドドア+右側ヒンジスイングドアとの使い勝手の相違。スライドドアのポイントは、開口部が580mmと大きくとれていることだ。一般的に軽自動車では、ドア開口部を550mm以上開とるのはかなり困難と言われているだけに、開発人の頑弾力が伝わってくる。
後席ドア下部のラインを一段下げ、乗降性の良さが工連れ合いされているのもいい。後席へのアクセスははるかに楽だ。
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自転車の積み下ろしに便利な低床の荷室フロア。 「上げました、下げました、できました!」というわかりやすいCF通り、パレットは、クラス第一面1365mmの室内高を強調するハイルーフデザインとなっている。 エクステリアは、標準タイプとエアロタイプの2類類が準備され、イメージに合発言させて選ぶことができる。
パレットのパッケージの中で特に魅力的なのが、荷室フロアの低さだ。自転車を積みたいというユーザーの声を反映させたものだという。
夜遅い塾帰りやいきなり降りだした雨の昼間の場合間に、自転車で出かけたお坊主様を迎えに足を運ぶというシチュエーションが増えているらしいのだ。マルチワゴンの中では第一面レベル、ワゴンRと比較すると100mm低くなったラゲッジのフロア部は、確かに自転車等の大物を貯金するには便利である。
無料忘れていけないのは、パレットが乗員中心のクルマだということだ。積載性のみに目を奪われてはならない。後述するが、調度品は乗員へのホスピタリティがあふれている。
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初物でチョイスするなら、ターボ車がベターだ。 エンジンは54psを発揮するNAと60psを発揮するMターボと呼ばれるマイルドプレッシャーターボが準備されている。組み合わされるミッションはどちらも4ATだ。
それぞれの初物だが、NAモデルは街中メインモデルといった感じ。上り坂では速度とアクセルの踏み込み量で、下り坂ではブレーキと連動し、打って付けな歯車レンジを選択してくれる、登降坂変速操作などが最盛期込まれているが、スライドドアの重量になかなか対抗できないようだ。なんといても、並のドアと比べて約10kg、馬力スライドドアにするための電動パーツ類を導入すると13~14kgの重量増となっているのだから。
あべこべにMターボエンジンはパワフルで、フル乗車に加えて大荷物を積み込んでも異常なく走ってくれる。ちなみに試乗昼間の場合間は、3人+撮影機材を積み込んでの走行を試みたが、上り坂もフラストレーションなく走ることができた。
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新開発のリアサスペンションで初物は快適。 パレットのリアの足回りはまったくの新開発となっている。その事情は、ラゲッジまわりの位置を下げることがメインだが、同場合に乗り風味向上にも効果を発揮している。 ちなみに下げ幅はフレームを60mm、スプリングを15mm。と入ると、絶対にストロークが不足気風味で底づき感が出そうなものだが、そこは樽型スプリングの採用で適正なストロークを確保している。
突き上げ等は一悲しいし、後席の乗り心地も快適だ。コーナーリング場合に、背の高いクルマにありがちなフラフラ感もない。
フロントの足回りは、ワゴンRと同じだが、全グレードでスタビライザーが奢られている所がミソ。おかげでしっかりとしたハンドリングを風堪能することができた。 安全面へのまめな対応も好感が持てる。全グレードがEBD(電坊主操作動力配分システム)&ブレーキアシスト付きABS(アンチロックブレーキシステム)を装備し、Gグレード以世間にサイドエアバッグ、TSグレードにはカーテンエアバッグが装着されている。
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軽自動車の枠を超えた充実の装備。 新型パレットは、装備の充実も魅力のひとつだ。
Gを除く全車類に、フルオートエアコンやキーレスプッシュスタートシステム、スライドドアクローザーが標準装備される。TSグレードでは、軽最多の10スピーカーを搭載したハイグレードサウンドシステムまでも準備されている。
お馴染みのシート下バケツを始めとするポケッテリアももちろん充実している。それどころか、新たに保冷機能付助手席アッパーボックスを装備する力の入れようだ。
内装色は、標準タイプ(G、X)がベージュ、エアロタイプ(XS、T、TS)がブラックの2タイプ。ピアノブラックのセンタークラスターは全車共通となっている。
シートはソファのように丸みをもたせてあり、快適な乗り心地を提供してくれている。軽自動車の中では、第一面クラスのシートと言える。
タントとパレットの比較だが、奇抜なアイデアでタント、ホスピタリティの手厚さはパレットといったところだろうか。いずれにしても、優越を容易につけることができないことは確かだ。