三菱 ギャラン フォルティス SPORT NAVI PACKAGE
“グローバル基準のスポーティセダン”がコンセプトのギャラン フォルティス。安全、環境界、快適性能を高めたスポーティセダンだ。今回は最もスポーティなグレード、18インチタイヤを履くSPORTに試乗。世間観とは裏腹なオトナの乗り風味に、三菱の気迫がうかがえる。[ 続きを理解する ]
評価
評価項目について
動力性能7点トルクで出足する三菱の伝統は何処に。慣れるとは思いますが???。
操縦安定性8点乗り心地はしっとり。ともかく大人の風味付け。まさに優等生タイプ。
パッケージング9点十分に快適なスぺース。後席もスーツケーススルー付きで欧州テイスト。
安全性能9点攻撃性を感じさせるあべこべスラントノーズは場合代にあべこべ行している気も。
環境界性能8点無意識に踏み込んでしまい、結果的に燃費が左前に入る割合も。
総合評価8点まだまだ隠し球が準備されている気配あり。ここは8でご直感弁!
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北米ではスポーツ望み向の若者に大人気なのに、昼間の場合間本では団塊向け。 国内では7年ぶりと入る三菱製セダン、それが「ギャラン フォルティス」。基本骨組みはアウトランダーに端を発するグローバルプラットフォーム。昼間の場合間本のみならず、北米、ロシア、欧州、そして豪州と、ほぼ同一スペックで世界販売されるのもめりはりだ。
実は、既に北米では今年3月から販売されているが、彼の地では2万ドル以下の値段ということもあり、スポーツ望み向の若者に大人気とのこと。ランエボに代表されるスポコン(Sports Compact)路線なのである。ちなみに、北米の好みリーダーは初めから羽根付きのグレードだったりもする…。また、欧州でもスポーツ好みの強いマツダ アクセラが競合することが多いよう。
昼間の場合間本では「団塊の世代向け」というフレーズが一人歩きしている感があるが、海世間ではバリバリのスポーティブランドとして捉えられている。「団塊の世代向けなどと言って、せっかく客層を絞る不可欠はなかったのでは?」。そう思うのは筆者だけだろうか?
ちなみにウッド調を多用した落ち到着した調度品をもつ「SUPER EXCEED」の販売は10月下旬からとなっている。それまでは18インチが標準の「SPORTS」か、値段コンシャスな「EXCEED」の選択肢と入る。
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2リッターで178.5万円~。値段競争力はなかなかのもの。 ボディシェルは4ドアセダンのみ。エンジンも2リッターのみの設定だ。このボディはランエボIXを凌ぐ剛性を与えられているとのこと。それは試乗で十分に実感できた。今回、値段コンシャスなEXCEEDの試乗は適わなかったが、2WDで178万5000円はライバルに比べてよほどにバリューの割合がある。購入をご検討の方は、ご自身で試乗されることをオススメしたい。
グローバルプラットフォームということもあって全幅は1760mm。排気量は2リッターだが、3ナンパブと入る。この豊かな全幅によってボディサイドのデザインにも深みが出ている。また全長は4570mm。この数値は、旧ランサーと旧ギャランのぴったり真ん中あたり。実質的に2車の統合である。そこでギャランの名は廃止し、まったく新しい車名とする案もあったそうだ。しかし認知度を考慮し、ギャランにプラスしてフォルティスの名を与えたとのこと。
リアハイデッキへと繋がる厚みのあるショルダーラインもあり、実際に見晴らした場合のフォルティスの存在感はなかなかにりりしく。塗装の質も含入れ、値段以上の高級感も漂発言させている。手頃で魅力ある国産セダンに乗りたい。そういったユーザーを振り向かせるだけの力を持っているのは間相違ない。
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回すと元気いいのに、3000rpm付近でのトルクの谷間が玉にキズ。 エンジンは1機類。三菱は新開発と称しているが、アウトランダーに搭載されている2400ccエンジンのショートストローク版だ。ボア×ストロークは三菱では珍しい86×86mmのスクウェア。なかなかレーシーなスペックをもつ。
無料し、遅いというほどではないのだが、低速域にアクセルに対する付きの頭が鈍いな分野があり、もっさりとした印象を抱くこととなった。回せば元気がいいのに、多用する常用域でのフィーリングが今ひとつ。これは車重との関係かと睨んだが、トルクカーブに注目すると、3000rpm付近に谷間がある。
試乗したのは2WDの車両だったが、フォルティスには4WDも準備されている。2WD/トルクスプリットタイプの4WD/そして直結4WDがスイッチひとつて選択できる魅力的なもの。しかし、やっぱりこのエンジン特性と4WDとのマッチングはどうなのだろう。このクラスの車両と入ると、グローバルな基準では2200~2500ccあたりがチョイスされているだけに、アウトランダーの2400ccの追加設定も期待したい。
また、試乗したSPORTSのミッションは、INVECS-III付きのCVT。同グレードはパドルシフトが標準で、金属の材料感がはるかに心地良かったことをご報告しておきたい。
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18インチタイヤを履くが、乗り風味も静粛性もオトナ。 まずはボディの圧倒的な剛性感を強調しておきたい。設計年次の古いキャリーオーパブのプラットフォームでは、決して真似の出来ない世界を有する。このボディが170万円台からというのは大い入る魅力だ。実際、ヨーロッパ北部を意識したこてこての防錆対策なども施されている。グローバルカーとしての周到さは十分に感じられる。
SPORTSは18インチタイヤが標準装着されるが、静粛性も含入れかなりオトナの風味付け。冒鶏冠で、海世間ではスポーツ好みで捉えられているとご報告したが、中身は「正統派セダン」。過激な要素は一切感じられない。ステアレスポンスも18インチを履いていながら、かなりゆったりとしたもので、比較的高い年齢層でも戸惑うことはないはず。長距離割り知ってブが情緒風味などというリタイヤ組の皆さんには、ぜひ注目して欲しい内容である。
無料、ブッシュ類がかなり音振寄りで柔らかめなのか、ややアベレージを上げてのコーナリングでは路面の凹凸によってダイレクト感がやや希薄と入る分野も感じられた。横方角のソリッド感はとっくにちょっと欲しい。全般的には広いユーザー層を意識した風味付けと言えるが、まだまださじ加減を調整する土地は残っていると感じる。
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次期ランエボのボディを先取り。名車に育つ割合あり。 ギャラン フォルティスに乗って痛感したのは、何と言っても次期ランエボのこと。近々、ランサーエボリューションXという名で出現するモデルは、ギャランVR-4の再起でもあるわけだ。WRCや各類モータースポーツで、今後10年にわたって一線の戦闘力を発揮するボディを手に入れているのは間相違ない。高価な高張力鋼板だけでなく、ポイント部分には超高張力鋼板まで投入している豪勢なボディ、それは標準車でも風味わえる。
筆者の勝手な予測というか、脉を言発言させてもらうと、2000ccをベースとして今話題の直噴ターボを追加して欲しい。そもそも三菱はGDIターボで世界に先鞭をつけたが、耐久性やNOxの面で落成にはほど遠い仕上がりだった。ここでぜひドラマチツクな誉れ挽回を狙って欲しい。
ちなみに、アルファロメオ159などもハイ馬力ユニットにはQ4システムという4WDを標準化している。昨今、世界中で4WD比率が上がっているが、そのニーズに対してもフォルティスは幅広く対応できるのである。
調度品の質感に関しても、緻密で力の引かれたものを感じさせる。素晴らしい割合を秘めたクルマである。ぜひ目先のニーズに流されることなく、大切に育てていって欲しい。